smart ERとは?
最新の画像診断部門と一体化した機動的な救急部
一刻を争う超急性期脳卒中治療において、救急外来に搬送されたあと、画像診断、そして治療を行う血管造影室や手術室への移動時間をいかに短縮するかは大きな課題です。患者さんを移動させることなく診断と治療を同時並行で行う救急救命室であるハイブリッドERがすでに日本でも普及しつつありますが、本smart ERでは、救急初療室の目の前にCT装置とMRI装置、そして血管造影室を配置し、機動的な救急救命の実現を図ります。また、専用エレベーターで手術室と連結した設計になっており、シームレスに患者さんを専門的治療につなぐことができます。
smart ERのポイント
緊急部は画像診断部門と一体化しており、複数の画像検査にもすぐに移動可能です。また手術室と直結する専用エレベーターでSCU病棟や手術室と連結した設計になっており、シームレスに患者さんを専門治療へと繋ぐことができます。
救急外来に搬送される患者さんの負担となる複数の部屋やベッドへ移動する際の振動、移動時間を大きく軽減します。
最新の血管造影装置とCT、MRIは3台体制(うち1台は導入予定)。院内併設の先端医療研究センターと共同で先進的な画像解析を実現します。
画像診断部門
ARTIS icono D-Spin
(アーティス・アイコノ・ディースピン)新たに導入するバイプレーンの血管造影装置、ARTIS icono D-Spin(アイコノ・ディースピン)は、回転撮影中に頭尾方向の傾斜を加えた独自の二重軌道回転機構により、多方向のスキャンデータによる3D画像再構成が可能になりました。骨構造近くの出血などの描出能も向上し、さらなる高画質CTライクイメージングを提供します。
smart ORのマルチフル・ハイブリッド・システムとの連携で、開頭手術と血管内手技のコンビネーションがよりスムーズになります。
詳細は放射線科でもご紹介しています。
MAGNETOM Cima.X
(マグネトム シーマエックス)脳や体内の微細な構造を高いコントラストで描出する3テスラMRI装置です。先進的な研究にもこたえてくれるフラッグシップのマシーンで、日本では研究機関と大学の2か所で先行導入されていますが、民間の臨床病院としての導入は当院が初です。(2024年12月現在)
救急専用のエレベーターから2階に移動し進んでいくと脳卒中ケアユニット(脳卒中集中治療室)があります。
当院は日本脳卒中学会のPSCコア施設に認定されており、SCU 24床は全国的に見ても屈指の数です。
オープンステーションから病室全体を見渡せる構図になっていて、MRI・手術室・高気圧酸素治療室に隣接し瞬時に的確な治療を提供可能です。
realized
これにより実現できること
秒単位の戦いである
緊急性の高い治療に役立つ
機動的な救急救命
患者さんを移動させることなく診断と治療を同時並行で行う救急救命室=ハイブリッドERがすでに日本でも普及しつつありますが、本smart ERでは救急初療室の目の前にCT装置とMRI装置、そして血管造影室を配置し、機動的な救急救命の実現を図ります。
緊急性の高い脳血管内治療は秒単位で一刻を争う戦いです。スピード感ある救急救命は大きな強みになります。