smart ORとは?
質の高い技術を支える
情報統合型の手術室
3室ある手術室のうち、主たる2つの手術室の間の壁中にCT装置が格納されており、CT装置が双方の手術室内に移動して術中CT撮影が可能となる効率的な設計になっています。一方の手術室ではロボットアームの血管撮影DSA装置も備えます。
さらに、術前の脳機能画像や複合3次元画像、術中の生体モニタリングやナビゲーション画像、そして手術顕微鏡映像や術者の動きを移すカメラ映像など、多数のデジタル情報を複数のモニターで司り、高度な先進手術を実現します。手術室外部と双方向ライブ映像通信も可能で、技術教育・次世代継承に寄与します
CT(光=lumina)が二つの手術室をまたがる(橋渡す=bridge)構造であることも示しており、青と白の照明と白い床壁で室内の光を演出する手術室であることも表現しています。
smart ORのポイント
- 2つの手術室
- 双方向的な可動式のスライディングガントリーCT
- 手術台とデジタル連動するロボットアームのDSA装置
で構成されたイメージング装置のマルチアクセス
3室ある手術室のうち、主たる2つの手術室の間の壁中にCT装置が格納されており、双方の手術室内に移動して術中CT撮影が可能となる効率的な設計になっています。
さらに一方の部屋にはロボットアームのDSA装置もあり、術中の血管造影、血管内治療もできる環境になっています。
ハイブリッド・
システム
- 術前のプランニング
- AR (augumented reality) 拡張現実
- 術中のモニタリング
など、様々な医用情報をIP化して統合的に示すデジタル情報のマルチアクセス
術前のCTやMRIによる脳機能と解剖を反映した精緻な3次元シミュレーション画像を手術室内部に集約して、手術顕微鏡を使ったAR拡張現実によるナビゲーションなど、さまざまな画像や術中映像を多数のモニターで司り、高度な先進手術に貢献します。
多数のテクノロジーを手術室に集約し、各スタッフの役割に応じて個別の組み合わせで各々の専用画面に表示することで、機能的にデジタル情報をフル活用できる設計です。
情報システム
BUZZ
(バズ)手術室の壁には大画面モニターが3枚、ほかに天吊りのモニターが複数、配備されています。
術者、助手、看護師、麻酔科、見学者、それぞれ向けにモニターが配置されていて、術野の映像、術者の体の動き、3次元画像、モニタリング波形など、それぞれに見たいものをマルチで表示できるように構築されてます。
この統合システムが、BrainLab社のBUZZです。
- 見たい情報を見たい場所に出す
- ナビゲーションの画像を操作して進行中の手術に反映させる
- 術者も滅菌されたタブレットを操作して、手術操作の参考にする
- 術中の状況や画像所見などを、外部と共有して手術室の外(医局や外来、カンファレンス室など)に送り出しディスカッションする
など様々なデジタル情報を、手術室内部でも、外部とも、多様にアクセスして統合的に活用できるシステムです。
「映像を手術室とつなぐ、あらゆる知識をつなぐ、人々と知識をつなぐ、次世代を養う、未来を見据える宇宙的な空間」として名称しました。
規模はコンパクトですが階段講堂式になっており、正面には巨大な液晶モニターが設置されています。
BUZZで統合した映像をこちらで手術室の内部と外部で共有し、戦略室として指示 を出したり、ディスカッション をしたり、あるいは 手術教育の場 となったり、さまざまな運用につながります。
BUZZで統合した映像を共有する、高輝度を必要とする用途に適した55インチモニター9枚をタイル配置したLCDビデオウォールプラットフォーム。ベゼルレス設計を採用しているため、タイル間の目地が目立たず複数のタイルにまたがってコンテンツを表示できます。
realized
これにより実現できること
手術のクオリティは、長年にわたる技術鍛錬と術中の精緻な熟慮に基づくものですが、当院のsmart ORでは画像診断装置のマルチアクセスとデジタル情報のマルチアクセスを実現し、手術の確実性と安全性を高めてくれます。
術前の脳機能画像や3次元画像、術中ナビゲーション画像、そして手術自体の進行を、リアルタイムに連動させ、手術の緻密さを支えます。そして術中の造影3次元CT撮影、摘出度確認の術中CT、術中の血管造影評価、ひいては術中の血管内塞栓術を容易に行うことで、安全な手術を実現します。