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当院は二次救急指定病院です。
あせらず、可能な範囲で症状をお伝えください。

高度脳血管病センター

設備紹介

質の高い技術を支える
情報統合型のデジタル・
ハイブリッド手術室
smart OR
Seamless Multi-Access Reliable Treatment Operating Room

センターの特徴として大きな柱になるこの「smart OR」にて新しく導入される様々な機器・システムについてご紹介します。

01.

マルチ・ハイブリッド・システム

  • 2つの手術室
  • 双方向的な可動式のスライディングガントリーCT
  • 手術台とデジタル連動するロボットアームのDSA装置

で構成されたイメージング装置のマルチアクセス

3室ある手術室のうち、主たる2つの手術室の間の壁中にCT装置が格納されており、双方の手術室内に移動して術中CT撮影が可能となる効率的な設計になっています。
さらに一方の部屋にはロボットアームのDSA装置もあり、術中の血管造影、血管内治療もできる環境になっています。

医療関係者向け詳細情報導入により効果を発揮する症例
ARTIS pheno EX
開頭術 + カテーテル手技 の同時手術
  • 脳動脈瘤(巨大・部分血栓化・紡錘状・解離性・・・)
    バイパス術+母血管コイル塞栓術
  • 脳動静脈奇形
    ナイダス塞栓術+摘出術
  • 脳腫瘍(髄膜種・悪性神経膠腫・血管芽腫・・・)
    腫瘍塞栓術+摘出術
開頭術中の血管造影評価
  • 脳動脈瘤
  • 脳動静脈奇形
SOMATOM CT Sliding Gantry
開頭術中の摘出度評価
  • 脳腫瘍
  • 脳出血
開頭術直後の安全確認
  • 脳腫瘍
  • 脳出血

ここに挙げた複雑な動脈瘤や脳動静脈奇形、脳腫瘍などの手術において、手術の最中にその体制を崩さないまま、カテーテルによる塞栓術や血管遮断などの血管内手技を自在に組み合わせることができます。あるいは手術中に造影3次元CTを撮像して評価することによって、手術の進捗状況を正確に評価し、効率的な戦略を組み立てていくことが可能になります。さらには手術手技の終了時や麻酔を覚ます前に、血管造影検査やCT撮像を行って、処置が完全であることや異常が無いことを確認することもできます。この手術環境によって、治療の幅と信頼性が大きく向上することになります。

02.

多元的な情報を司るマルチデジタル情報システム

  • 術前のプランニング
  • AR (augumented reality) 拡張現実
  • 術中のモニタリング

など、様々な医用デジタル情報をIP化して統合的に示すデジタル情報のマルチアクセス

術前のCTやMRIによる脳機能と解剖を反映した精緻な3次元シミュレーション画像、術中の術野映像、電気生理学的モニタリング波形など、あらゆるデジタル情報をIP化して手術室内部に集約し、統合的に示すシステムです(インテグレーテットビデオ IPシステム)。さまざまな画像や術中映像を多数のモニターで司り、各スタッフの役割に応じて個別の組み合わせで各々の専用画面に表示することで、高度な先進手術に貢献します。
手術室外部と双方向的なライブ映像通信も可能で、手術室内外での術中戦略議論はもちろん、技術教育・次世代継承に寄与します。

技術教育と次世代継承

インテグレーテッドビデオIPシステムでは、術前画像や術中の術野映像に加えて、術者の身体の動き、周囲の機器の配置やスタッフの動きも同時に映写します。
これらを総合的に俯瞰できること、記録したものを後で繰り返し閲覧できることは、技術教育・次世代継承に大いに役立ちます。

AR拡張現実
Augmented Reality

手術顕微鏡ではAR拡張現実によるナビゲーションも可能で、これは手術の正確性に寄与するだけでなく、技術教育・次世代継承にも有用です。
画像は、術前の3次元画像を取り込んだナビゲーションが顕微鏡と患者の頭につけたアンテナで座標を特定するものです。
顕微鏡のフォーカスや関節の動きはデジタル化されていますので、顕微鏡のフォーカスがあっているポイントが、ナビゲーションのプローブの役割を果たします。
術前の3次元画像が、半透明で術野に投影されます。フォーカスがあってる平面に一定の深さのものが表示されます。
術者の接眼レンズの中で、リアルの術野と3Dナビゲーション画像が立体的に重なった状態を、まさに立体的に観察できるわけです。

医療関係者向け詳細情報導入により効果を発揮する症例
症例:右内頚動脈の海綿静脈洞部近くの動脈瘤

内頚動脈や視神経を取り囲む、前床突起や視神経管という骨の成分を除去して、海綿静脈洞という静脈のダムを開放し、動脈と神経を露出する必要のある手術です。
この作業を硬膜の外から行う際、その奥にある視神経や内頚動脈がどれくらいの深さにあるかは、術者の経験に依存しているのが実情です。
AR(拡張現実)では、骨の向こうにある内頚動脈と視神経を示してくれますから、骨の削除が実に安全な作業になるわけです。
この機構は、脳の中に埋もれる脳腫瘍の摘出など、見えないものを見えるようにするものであり、エキスパートの手術においても大いに効果を発揮するでしょう。

手術記録・学習システム
OPeDrive®(オペドライブ)

現場で学ぶ以外に手段がなかった手術のノウハウを、多元的なデジタル情報にタイムコードをつけて記録するOpeDriveという学習システムも配備します。
執刀医のコメントによって術中の判断や戦略を学ぶことも可能で、手術が終わったあとも外科医の手術教育に大いに役立ちます。

VR仮想現実
Virtual Reality

術前の3D-画像をVRのコンピュータに取り込んで、自分があたかもミクロになって患者様の頭の中に入り込んで観察する感覚です。
次世代の手術シミュレーションに役立つでしょう。

NexaVision(ネクサビジョン)

「映像を手術室とつなぐ、あらゆる知識をつなぐ、人々と知識をつなぐ、次世代を養う、未来を見据える宇宙的な空間」として名称しました。

規模はコンパクトですが階段講堂式になっており、正面には巨大な液晶モニターが設置されています。
BUZZで統合した映像をこちらで手術室の内部と外部で共有し、戦略室として指示を出したり、ディスカッションをしたり、あるいは手術教育の場となったり、さまざまな運用につながります。

BUZZで統合した映像を共有する、高輝度を必要とする用途に適した55インチLCDビデオウォールプラットフォーム。ベゼルレス設計を採用しているため、タイル間の目地が目立たず複数のタイルにまたがってコンテンツを表示できます。