SDGsとは
SDGsは Sustainable Development Goals の略で「持続可能な開発目標」という意味です。2015年9月の国連サミットにおいて全会一致で採択され、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた国際目標となっています。2030年までに「誰ひとり取り残さない」社会の実現を目指し、17のゴールから構成されています。持続可能な開発目標にはそれぞれ相互関係があり、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、私たちが直面する世界的な課題が含まれています。
私たちのSDGsへの取り組み
札幌柏葉会病院の新築にあたってはZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyを目指したかったのですが、一次エネルギーを30%以上削減するZEB Orientedの病院ということになりました。その代わりということではないのですが、病院の裏に1000坪の敷地を購入してここを緑地とすることにしました。いわゆるカーボンニュートラル(二酸化炭素をはじめとする温室効果ガス「排出量」から植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています)を目指しています。
この緑地をブラン スクエアと命名して地域に開放する予定です。光の三原色は混じり合うと白になるということからフランス語のブラン(Blanc)を使いました。老若男女、障害者や健常者が融合する場所になればという思いが込められています。この緑地には季節を感じることのできる混合樹林が植えられます。またフラワーガーデンやクローバーを中心とするグリーンカーペットコーナーもあります。クレイ舗装のコーナーでは子供達がサッカーをするでしょう。ここには私たちのSDGsの思いが込められています。
外国人技能実習生の受け入れ
グローバルパートナーシップの一環として、外国人技能自習生の受け入れを積極的に実施しています。
現在実習生は、2020年11月からインドより3名、2022年9月よりミャンマーより3名が来日、母国のインドやミャンマーへの技能伝承を目指し実習を行っています。母国での看護師などの様々な経験を背景に、脳卒中を中心とした日本の介護技術習得に励んでいます。
私たちは超高齢社会を迎え、医療や介護の担い手不足を実感しています。私たちは目の前の社会課題、更に今後の未来を見据え、THINK GLOBALLY, ACT LOCALLYでSDGsに貢献して参ります。
それでは、2年目を迎えた実習の状況を、インドからの実習生のシャンピさん、チュイさん、シャンさんに聞いていきます。(2022年6月現在)
環境に配慮した物品の購入&つかう責任を全うする取り組み
私たちは多くの消耗品を消費します。現在使用しているコピー用紙、ペーパータオル、トイレットペーパーは積極的に再生紙を使っています。特に大量に消費する医療材料は、仕入から現場に供給する全ての過程で、効率的で無駄のない物流網の構築、院内配送や棚の管理に努めています。「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任つかう責任」「陸の豊かさを守ろう」を実践しています。
私たちは新型コロナウィルス感染症を経験する中で、急激に物資が枯渇することを経験しました。物流網の連携で地域医療が成り立っている現実を体験しました。私たちは「つかう責任」を全うし、持続可能な社会になる様に、これからも積極的に参加して行きます。
フードロス対策への取り組み
社会医療法人柏葉会(以下、柏葉会)は、法人内にフード事業部を設立し、食材・食品ロス削減のため、私たちができることを『医療から食へ、持続可能な未来を共に』というスローガンをもとに進めております。
フード事業部の設立
- 環境負荷の少ない農業を実践する生産者と協力。
- 低農薬の規格外食材を職員食堂で使用。
プロジェクト
- 「ミルクにカンパイ!感謝を込めて」キャンペーンに賛同・協賛。
地域貢献
- 地元北海道の生産者、小売販売業者と直接連携。
- 規格外品や過剰生産品、魚介類、肉類などの生鮮品を職員食堂や入院食に利用。(2024年6月から石狩厚田産米を入院食に導入)
今後も継続的な活動を通じて、将来にわたり貢献していきたいと考えています。