ごあいさつ
札幌柏葉会病院は、「その人らしさの探求」をミッションに、「心を動かす看護を通して未来へつなぐ」をビジョンに据え、救急、急性期医療を通して、発病の時期から回復までの患者さんの心と体を支え、さらに退院後もご自宅でその人らしく生活ができるように、確かな知識と技術で患者さん一人一人の思いに寄り添った看護を展開します。
看護部では、新病院への移転を機に、従来型のナースステーションを廃止し、患者さんにより近いところで、看護、ケアを多職種で提供していきます。
今後、医療を取り巻く環境は大きく変化します。「変わるもの」はイノベーションを生み出し、進化、発展をもたらします。一方、「変わってはいけないもの」も看護においては非常に重要です。患者さんに関心を向け、理解するためのコミュニケーションを第一に、変革しながらも看護の原点を大切に発展していくことを目指していきます。当院に来られる全ての患者さん、地域の皆様の信頼にこたえられる看護部であることを目指していきます。
看護部長 小林 利絵子
看護部ミッション
その人らしさの探求
当院に搬送される多くの患者さんは、突然の発症で手足が動かしにくくなった、飲み込みができなくなったなど、脳の病変による運動麻痺や感覚障害に直面しています。
中には意識がない中で治療を開始せざるを得ない状況の患者さんもいます。脳卒中はそれまで普通に生活していた患者さんにとって生活を一変させる疾患でもあります。
看護部ミッションの「その人らしさの探求」とは・・・
生活と切り離せない疾患であるからこそ、患者さん個々に治療や看護、その後の生活に望むことは違います。それぞれの価値観、人生において大事にしていることなど、患者さんの生活の質に配慮したケアを提供することが私たち看護師に必要とされることです。望む暮らしの実現に向けて、その人に関心を向け、理解することが看護の第一歩です。
その上で、個人を尊重し倫理観の上に成り立った看護を提供する。そこには、確かな知識と技術、迅速で適切な判断力をあわせもち、一人一人がお互いのその人らしさを大切にしながら考え行動できる看護専門職であることを大切にしています。