脳をはじめとした身体の状態を画像化し、病気の早期発見・早期診断・早期治療のため、最新の検査機器と研鑽を積んだスタッフが、365日24時間体制で待機しています。
放射線科概要
診療放射線技師 15名
放射線クラーク 2名
認定・専門資格
- 博士
- 学士
- 日本磁気共鳴専門技術者認定技師
- 日本X線CT認定技師
- 救急撮影認定技師
- 画像等手術支援認定診療放射線技師
- 医療情報技師
- 放射線管理士
- 放射線機器管理士
- 医用画像情報精度管理士
- 臨床実習指導教員
- 放射線被ばく相談員
- 第1種衛生管理者
- 第1種放射線取扱主任者
各種検査
MRI検査
MRI検査は、磁力と電磁波を利用して体の臓器や血管をあらゆる断面で撮像し、様々な病巣の発見をすることができる検査です。中でも、脳や脊椎・脊髄の描出に優れていて、脳梗塞や脳出血、動脈瘤や血管の奇形、脳腫瘍などの発見に有効な画像を得ることが可能です。通常の検査に要する時間は10分〜20分ほどですが、検査時は大きな音が発生します。MRI検査では狭いトンネルの中に入るため、閉所恐怖症の方は検査が難しいと言われておりましたが、当院では所有するMRI全てでボア内映像システムを導入し、狭いところが苦手な方やお子様でも安心して楽に検査を受けられる体制を整えております。
MAGNETOM Cima.X(シーメンス社 3.0テスラ磁気共鳴診断装置)
人体組織のより詳細な描出を目的に、もともとは研究用として開発されたハイエンド3T MRIシステムです。本邦では研究機関と大学の2か所で先行導入されていますが、臨床病院としての導入は当院が初です。
最大傾斜磁場強度200 mT/mを誇る超強力な傾斜磁場コイル(Gemini Gradients)を採用し、高精細な画像を特殊な冷却システムで安全に実現します。
さらにA.I.を用いて開発されたDeep Learningによる超解像技術や統合的な高速撮像方法により高速化と高分解能化を両立するほか、functional MRI(脳機能を解析する画像法)では生理学的情報を記録しながら計測することで画像の信頼性が向上しています。
画像はMRIfan.net記事より転載
ECHELON Smart Plus(富士フイルム社 1.5テスラ磁気共鳴診断装置)
高速化ソリューション機構による撮像時間の短縮とともに、Deep Learning技術を用いた画像再構成技術によるノイズ除去を組み合わせて、高画質と高速化を実現しています。
さらに複数の自動化システムで撮像から画像処理までを円滑に進めることが可能で、検査に際する患者さんへの丁寧なケアをサポートします。
さらに、顔面側が解放された形状の頭部コイルを用いる手法が可能で(オープン・ヘッド・モード)、撮像時の心理的な圧迫感を軽減し、閉所恐怖症のかたにも優しい検査が可能です。
画像は富士フイルム社webページより転用改変
X線CT検査
X線CT検査は、X線の照射により断層画像を撮影することや、三次元の立体的な画像を作成することが可能な検査です。造影剤を使用するなどの特殊な検査を除き、検査に要する時間は5分〜10分程度と短く、音も小さな検査です。被ばくを伴う検査ですが、認定を取得したスタッフが撮影条件を最適化し、必要最低限の被ばく線量になるよう常に配慮して撮影を行っておりますので、安心して検査を受けていただけます。
Aquilion Prime SP(キヤノンメディカルシステムズ社 CT装置)
78cm大開口径ガントリを持つ80列マルチスライスCTスキャナ。独自の先進X線光学系技術を搭載し、高画質と低被ばくを両立する装置です。1回転あたり最速0.35秒の高速化を実現し、高精細0.5mmスライスによる高画質な画像を得ることができます。
画像再構成に用いるネットワーク構築にはDeep Learningが使用されており、さらなる高画質化と被ばく低減に貢献しています。
SOMATOM Confidence Sliding Gantry CT(シーメンス社 CT装置)
血管造影装置や手術台と組み合わせて用いる、レールの上を自走するタイプの64列マルチスライスCTです。当院では手術室(smart OR)に配備しており、第一手術室と第二手術室の双方において手術台に患者さんが寝たままで手術中のCT検査が可能です。
トンネル部(開口部)が80cmと広い設計となっていて、手術中の清潔区域や様々な生命維持装置をつけた状態で、手術を妨げずに柔軟に撮像することができます。
CT撮像時に、ある一定の角度でX線照射を停止することで術者への直接被ばくを抑える機能を有していいて、被検者だけでなく、術者に対する被ばく低減についても考慮した装置設計となっています。
血管造影検査
血管造影検査とは、直径数mmのカテーテルを目的の部位まで到達させ、造影剤を注入し、X線を使用して血管の形態や血流の状態を撮影する検査です。また、狭窄した血管の拡張術や、血管に詰まっている血栓の回収術、動脈瘤をコイルでつめたりする塞栓術などの血管内治療を行う際にも使用いたします。X線CT検査と同様に被ばくを伴う検査ですが、最新機器の使用により撮影条件を最適化し、必要最低限の被ばく線量になるよう常に配慮して撮影を行っております。
ARTIS icono D-spin(シーメンス社 バイプレーン血管撮影装置)
画質向上と時間短縮の両方を実現するべく、数々の技術革新によって蓄積された先端技術を結集したバイプレーン血管撮影装置です。
3D回転撮影においては、回転撮影中に頭尾方向の傾斜を加えた独自の二重軌道回転機構により、多方向のスキャンデータによる3D画像再構成が可能となっており、骨構造近くの出血などの描出能も向上し、さらなる高画質が実現されています。多数の画像再構成アプリケーション(syngoシリーズ)と連携しており、様々な3次元画像解析だけでなく、血流解析や、3Dに時間軸を加えた4D解析も可能です。
ARTIS pheno EX(シーメンス社 床置きCアーム血管撮影装置)
ハイブリッド手術室用に開発されたロボットアームのようにフレキシブルな動きが可能な床置きCアーム血管造影装置です。当院では、smart ORの第二手術室に配備し、GETINGE(ゲティンゲ)社のMaquet Magnus手術台とデジタル座標をリンクし、術中の3次元ナビゲーションも可能です。
Cアーム内のフリースペースが95.5 cmに拡大され、患者へのアクセス性や、器具操作のための作業スペースが確保されており、安全・確実・迅速なハイブリッド手術を実現します。
低被ばくとさらなる高画質の追求はもちろん、手術室内での柔軟なレイアウトに対応し、様々な手術条件に適合可能です。