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当院は二次救急指定病院です。
あせらず、可能な範囲で症状をお伝えください。

ごあいさつ

札幌柏葉会(はくようかい)病院としての新たなるスタート

2019年に理事長を拝命した際に法人のフラッグシップ病院の新築を職員の皆さんへのコミットメントとしました。病院は社会的に必須なインフラで、その重要性は今後益々増していくであろうと考えられています。しかし鉄路のように必須な社会的インフラと思われていたものでさえ今は廃線が相次いでいます。時代のニーズに応えられなくなったインフラは静かに消えるのが運命です。昭和にはなかったスマートフォンは令和にはほとんどの人が所有し、北海道でも夏には30度を超える日が珍しくありません。小さな頃から個室で育った人が今は患者さんとして入院してきます。 WiFiやクーラー、個室が時代のニーズとなります。医療機器は10年でひと世代前になり、メンテナンスが難しくなります。多くの最新画像診断機器にはAIが搭載され短時間、低被曝での検査が可能になります。院内では複数の医療機器がネットワークを形成して医療安全に貢献します。いずれも30年前にはなかった発想です。

病院の新築には莫大な資金がかかりましたが、時代にニーズに応えるため、最新の医療を取り入れるためには新築が最も正しい選択であったろうと思います。

社会医療法人柏葉会 理事長 寺坂 俊介

社会医療法人柏葉会 理事長 寺坂 俊介

人と医療と未来をつなぐ

 末永く明るく元気で幸せに過ごしたい。皆が当たり前のように思い描く願いです。その願いを突然揺るがす脳の疾患、それを解決し、また再び明るい未来を取り戻してもらうことが私たち医療者の使命です。病気と闘う主役はあくまでも患者さんご本人が持つ回復力・生命力ですが、私たちは治療というその一点に、現代の世の中で実現し得る最良のものを提供するべく、日々全力を尽くしています。 

 私は長年にわたり、治療の「質」を重視してきました。人の手で行う外科的治療は、やり方や作法も様々ですが、常に最高の質のものを提供することを私たちは意識しています。さらにIT技術・映像技術・AI技術をふんだんに注ぎ込んだ手術室smart ORがその技術を支えます。画質を追求し、治療に直結するリアルなシミュレーションを実現する画像診断、血管内治療も「質」を担保する最良の環境が整えられており、画像診断部門と直結した救急部smart ERは継ぎ目のないシームレスな治療遂行を支えます。先端医療を生み出す研究部門を擁するのも当院の特徴です。

 一連の医療の中で治療行為はその一部にすぎません。外来や救急に訪れる患者さんへの心配りとスムーズな誘導、患者さんと暮らしや地域を繋げる患者支援と地域連携で、患者さんの心と医療を繋ぎます。機能性を重視した脳卒中ケアユニット病棟や、患者さんの回復力を引き出す円い配列が特徴の一般病棟や回復期病棟、ここで繰り広げられる看護ケアは患者さんの心と安全を守ることに全力を注ぎ、広い空間を駆使するリハビリテーションは患者さんの可能性を最大限に引き出すことでしょう。薬剤の管理、栄養の管理、機器の管理を含め、あらゆる部署の全ての職員で、病気と闘う患者さんを支えることに全力を尽くしています。

 職員たちの目はいつも輝いているように私は感じています。これはきっと職員たちが自身の仕事に全力を尽くしていることの証だと思っており、誇りに思っています。われわれ職員一同の日々の行いが、患者さんとその周りの大切な方たちの明るい未来へつながることを、心から信じています。

札幌柏葉会病院 院長 中山 若樹

院長

新病院について

病院名は創設時の“柏葉脳・神経外科医院”から変遷を経て“札幌柏葉会病院”となりました。国際的に通用する札幌という地名を頭につけ、世界標準の医療を行い、日本を代表するような神経科学の拠点病院を目指したいという我々の決意を示しています。

札幌柏葉会病院でも今まで同様、脳神経疾患が診療の中心になることに変わりはありません。脳神経疾患に携わる多くの方がより集いやすいように病院名からはあえて脳神経外科の文字を除きました。病院ロゴは使用目的によって基本形から “E”“W”“命”“笑顔”等に変化できるものを採用しました。我々自身が変化することを躊躇しない組織であることも表しています。

札幌柏葉会病院ロゴ
E
W
命
笑顔

札幌柏葉会病院は同じ区内ではありますが長年お世話になった福住地区から平岸地区へと移ります。私たちはこれから最新の設備と最新の医療機器を備えた病院で世界標準の医療を目指すわけですが、それを地域の皆様に還元したいという思いは50年間いささかも変わるところはありません。“Think Global, Act Local”は私たちが大切にしているポリシーです。医療法人として地域に密着した昭和、特定医療法人として脳と脊髄の専門病院として機能した平成、社会医療法人としてフラッグシップ病院を持った我々が令和の時代に何ができるのか見守っていただければ幸いです。

 

1971年〜1980年 柏葉(かしわば)脳・神経外科医院
1980年〜2004年 医療法人 柏葉脳神経外科病院
2004年〜2020年 特定医療法人 柏葉脳神経外科病院
2020年〜2024年 社会医療法人柏葉会(はくようかい) 柏葉脳神経外科病院
2024年〜  社会医療法人柏葉会 札幌柏葉会病院


最後に札幌柏葉会病院の開設に当たりましては多くの方々に多大なご支援をいただきました。この場を借りまして心からお礼を申し上げます。特に多くの設計注文に的確に応えていただいた株式会社日建設計様、事故なく建設を続けていただいた伊藤組土建株式会社様、そしてパートナーシップを締結していただいたシーメンスヘルスケア株式会社様に改めてお礼を申し上げます。