病院指標
年齢階級別退院患者数
| 年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 患者数 | - | 20 | 44 | 57 | 80 | 170 | 286 | 559 | 524 | 186 |
令和6年6月1日~令和7年5月31日までに退院した患者さんの入院時点での年齢で集計しています。
当院の入院診療科は、主に脳神経外科とリハビリテーション科です。
日本社会の高齢化に伴い、脳卒中(クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞などの脳血管障害)の危険因子である、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の有病率が高くなります。生活習慣病を発症する年齢は50歳代から70歳代であることから、脳卒中の発症年齢は、60歳代から80歳代が多く、頭部外傷においては、筋力の低下、歩行障害、視力の衰えなどの要因が重なり、転倒するリスクの高い70歳代以降に多いため、60歳代から90歳代が当院の入院患者の約8割を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
脳神経外科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 010060xx99x40x | 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし | 256 | 26.58 | 16.89 | 10.16% | 75.55 | |
| 010060xx99x20x | 脳梗塞-手術なし-処置2:2あり-副病:なし | 199 | 24.45 | 16.94 | 12.56% | 78.62 | |
| 030400xx99xxxx | 前庭機能障害-手術なし | 197 | 3.78 | 4.67 | 0.00% | 69.07 | |
| 010230xx99x00x | てんかん-手術なし-処置2:なし-副病:なし | 90 | 10.04 | 6.89 | 18.89% | 61.16 | |
| 160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置2:なし-副病:なし | 86 | 9.48 | 9.83 | 4.65% | 79.71 |
診療科別のDPC診断群分類14桁(診断名、手術・処置の有無、定義副傷病の有無による分類)の患者数上位5位までを示しています。
診断群分類14桁により細分化されているため、脳梗塞、前庭機能障害、てんかん、頭蓋・頭蓋内損傷の順となっていますが、診断名(疾患コード・上6桁)だけで分類すると、当科退院患者 1,926人の内訳上位は脳梗塞(648人)、頭蓋・頭蓋内損傷(頭部外傷、慢性硬膜下血腫等)(224人)、前庭機能障害(197人)、非外傷性頭蓋内血腫(脳出血)(160人)、てんかん(158人)、未破裂脳動脈瘤(112人)となります。
脳神経内科
| DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 010160xx99x00x | パーキンソン病-手術なし-処置2:なし-副病:なし | 35 | 33.54 | 17.95 | 14.29% | 78.34 | |
| 010160xx99x10x | パーキンソン病-手術なし-処置2:1あり-副病:なし | 12 | 36.08 | 18.98 | 25.00% | 76.08 | |
| 010090xxxxx0xx | 多発性硬化症-処置2:なし | - | - | 11.75 | - | - | |
| 010160xx99x2xx | パーキンソン病-手術なし-処置2:2あり | - | - | 19.04 | - | - | |
| 010170xx99x00x | 基底核等の変性疾患-手術なし-処置2:なし-副病:なし | - | - | 14.97 | - | - |
パーキンソン病、多発性硬化症などに対し、保存的治療を行っていました。
現在、脳神経内科疾患は令和6年12月1日に開院致しました同法人の脳神経内科かしわば病院にて治療を行っております。
※10症例未満は-(ハイフン)で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
| 胃癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 大腸癌 | - | - | - | - | - | - | 2 | 9 |
| 乳癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 肺癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
| 肝癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※10症例未満にて -(ハイフン)で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
| 患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
|---|---|---|---|
| 軽症 | - | - | - |
| 中等症 | - | - | - |
| 重症 | - | - | - |
| 超重症 | - | - | - |
| 不明 | - | - | - |
※10症例未満にて -(ハイフン)で表示しています。
脳梗塞の患者数等
| 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
|---|---|---|---|---|
| 3日以内 | 556 | 35.45 | 77.36 | 14.98% |
| その他 | 65 | 29.86 | 76.26 | 1.29% |
脳梗塞とは、脳の血管が何らかの原因で細くなり、詰ることにより、脳に血液が供給されず脳に障害が起こる疾患です。症状は、意識障害、四肢の麻痺、言語障害などが突然発生し、救急車で病院を受診することが多い病気です。後遺症が残ることが多いので、急性期から慢性期にかけて長期のリハビリテーションが必要になります。当院では、急性期の治療終了後、回復期リハビリテーション病棟にてリハビリテーションを継続し、自宅での生活が自立または軽介助までの回復を目標にしたリハビリを行うために平均在院日数は1ヶ月を超えています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
脳神経外科
| Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 66 | 1.42 | 11.35 | 10.61% | 80.94 | |
| K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | 62 | 0.86 | 34.37 | 1.61% | 65.69 | |
| K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 31 | 0.23 | 65.00 | 29.03% | 80.26 | |
| K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | 27 | 3.44 | 16.78 | 7.41% | 63.70 | |
| K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 25 | 4.68 | 26.84 | 16.00% | 73.72 |
手術症例数の多い上位5位までについて、主要手術の平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を示しています。
術前日数は、入院日から手術日までの日数、術後日数は、手術をした日を0として手術日から退院日までの日数です。
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、外傷などにより、硬膜とくも膜の間にできた血腫を穿頭して血腫を抽出し、洗浄を行う手術です。入院同日または翌日に手術を施行することが多い手術ですが、多くは術後比較的早期に退院になります。
脳動脈瘤の手術は当院で2番目に多い手術であり、上記一覧にある典型的な脳脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)のほか、複数個所の動脈瘤や、バイパス術と組み合わせた手術、血管内治療なども含めると、総数で93件になります。そのうち67件が未破裂脳動脈瘤で26件が脳動脈瘤破裂(くも膜下出血)です。脳動脈瘤破裂(くも膜下出血)の場合は、ほとんど即時手術を行いますが、未破裂脳動脈瘤は、術前検査を行ってから手術をします。脳動脈瘤破裂(くも膜下出血)は重症が多く、リハビリが必要な場合があり、術後から退院までに日数を要することがあります。
経皮的脳血栓回収術は、脳動脈の突然の閉塞(へいそく)に対する脳血管内手術です。脳動脈に血栓が詰まり、脳を栄養する血流が滞ることにより脳梗塞を発症しますが、発症後数時間であれば、脳の血流を妨げている血栓を除去することで、脳梗塞を最小限にとどめることができます。
頭蓋内腫瘍摘出術は、術前に詳細な検査を行うこと、手術手技の検討、長時間の手術が予想される場合は、術前日数が長くなることがあります。良性腫瘍の場合は手術のみで治療を完遂しますが、悪性腫瘍の場合は、その後の化学療法や放射線治療のために転院を要することがあります。
経皮的頸動脈ステント留置術は、頸動脈狭窄に対して行う手術です。
上記以外の主要な手術としては、脳出血に対する頭蓋内血腫除去術(21件)、頸動脈狭窄に対する頸動脈血栓内膜摘出術(17件)、脳血管閉塞症に対するバイパス手術(25件)などが挙げられます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
| DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
|---|---|---|---|---|
| 130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
| 異なる | - | - | ||
| 180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
| 異なる | - | - | ||
| 180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
| 異なる | - | - | ||
| 180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
| 異なる | - | - |
※10症例未満にて -(ハイフン)で表示しています。
医療の質指標
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
| 肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
|---|---|---|
| 122 | 122 | 100.00% |
血液培養2セット実施率
| 血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) | 血液培養2セット実施率 |
|---|---|---|
| 72 | 64 | 88.89% |
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
| 広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
|---|---|---|
| 104 | 83 | 79.81% |
転倒・転落発生率
退院患者の在院日数の総和 | 退院患者に発生した転倒・転落件数 | 転倒・転落発生率 |
| 38,327 | 85 | 2.22% |
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
退院患者の在院日数の総和 | 退院患者に発生したインシデント | 転倒転落によるインシデント影響度 |
- | - | - |
※ -(ハイフン)は10件未満(小さい値)であり、良好な結果です。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
全身麻酔手術で、 | 分母のうち、手術開始前 | 手術開始前1時間以内の |
171 | 154 | 90.06% |
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
退院患者の在院日数の総和もしくは | 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 | d2(真皮までの損傷)以上の |
- | - | - |
※ -(ハイフン)は10件未満(小さい値)であり、良好な結果です。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
65歳以上の退院患者数 | 分母のうち、入院後48時間以内に | 65歳以上の患者の入院早期の |
1,330 | 770 | 57.90% |
身体的拘束の実施率
退院患者の在院日数の総和 | 分母のうち、身体的拘束日数の総和 | 身体的拘束の実施率 |
38,327 | 5,326 | 13.90% |