「できない」から「できる」明日へ
自分ではどうすることもできない手のふるえにより上手く字が書けない、箸が使えないなど「できない」ことにお悩みの患者さんがいらっしゃいます。これは振戦(しんせん)とよばれ、多くの場合本態性振戦やパーキンソン病によるものです。本態性振戦は40歳以上の4%、65歳以上で5~14%の方に見られる症状とされ決して珍しいものではありませんが、治療法があることはあまり知られておらず、ただただ不自由さを我慢される方が多いのが現実です。
振戦は薬物治療が中心ですが効果が不十分であったり副作用などの問題もあり継続ができないこともしばしばです。当院では、薬物治療で改善が得られない方の次の一手として新たな外科治療のひとつである、MRガイド下集束超音波治療(FUS)を2021年に開始しました。超音波照射は安全性を確認しながら段階的に行うため治療時間は通常3~4時間程度を要しますが、効果は治療後直ぐにあらわれます。この治療により長く悩まされてきたふるえが改善し、「できない」が「できる」ようになったとのお喜びの声をいただきました。今後も手の震えにお悩みの一人でも多くの方に、「できない」から「できる」明日をお届けできるようセンター一同努力してまいります。まずは、お気軽にご相談ください。
集束超音波治療センター センター長
小林 浩之